当館では、夏休み最終週の29日に展覧会開催中のイベントとして、
展示しているお話を「読み聞かせる会」を行いました。
昔なつかしい紙芝居の世界を今の子供たちにも楽しんでもらおうと、
当時の紙芝居風景を再現してみました。
参加してくれた子供たちも、マンガの「ちびまるこちゃん」を見て、
よく知っているようで、館内を見学していましたが、
拍子木の合図で会場に集合してくれました。
紙で作った10円を紙芝居のおじさんならぬ、お母さんに渡すと、
型抜き菓子を渡してくれ、紙芝居が始まるまでの時間、
失敗しないように、丁寧に型抜きに挑戦です。
うまく型抜きを出来た子には、後でお楽しみがあると聞いているので、
真剣です。
(今でもこの懐かしいお菓子があって感激しました。)
さあ、いよいよ、始まり、始まり。
朝倉地域の昔話は、「保田の権六様」江戸時代、大飢饉でお米が取れず
庄屋さんである、権六さんが、自分の蔵の米を無償で分け与え、
また、翌年の種籾を枕に自分は亡くなってしまうが、
米作りは守られたというお話です。
玉川地域のお話は、「玉川町おななしクラブ玉手箱」のメンバーの方々による、
「神さんの投げた石」(奈良原山と高橋の権現山が力くらべをしようと石投げをしたお話)
と「はなかげさん」庄屋さんの家に入った泥棒が逃げる途中、
岩に鼻をぶつけて死んでしまったというお話)をしてくださいました。
読み語りにご協力してくださったメンバーの方々、ありがとうございました。
子供たちは、「昔のことがよく判っておもしろかった。」と
喜んでいました。
紙芝居の楽しさは、世代を超えて感じれるものだと実感いたしました。